コーヒーのしずくと紙のしみ

好きなこと書いていけたらいいなって思います。

2014-01-01から1年間の記事一覧

投資家が「お金」よりも大切にしていること

投資家が「お金」よりも大切にしていること (星海社新書) 作者: 藤野英人 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/02/26 メディア: 新書 クリック: 5回 この商品を含むブログを見る ふと目をやると、少し前までは緑々と茂っていた葉先から秋の訪れが感じられ…

自由の牢獄

自由の牢獄 作者: ミヒャエルエンデ,Michael Ende,田村都志夫 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1994/10/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (4件) を見る 夏の気配が薄くなる日柄。どことなく周囲には秋めいた香りがしています。 何気なく夏を過ご…

お金を稼ぐって大変

なんだかんだで一ヶ月以上もの間放置してしまいました。当初は自分への課題として二日に一回何かを書く、そしてそれはある程度までは律儀に守られていたのですが今となっては三ヶ月ほどしか続かないおぼこい恋愛のようなものでした。 ただ頭の片隅では、何で…

今夜、すべてのバーで

今夜、すベてのバーで (講談社文庫) 作者: 中島らも 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1994/03/04 メディア: 文庫 購入: 12人 クリック: 112回 この商品を含むブログ (282件) を見る 一週間の鬱憤を晴らすかのように誰かとお店で、水で割られたウイスキーの…

女ぎらい ニッポンのミソジニー

女ぎらい――ニッポンのミソジニー 作者: 上野千鶴子 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 2010/10/06 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 11人 クリック: 378回 この商品を含むブログ (50件) を見る 男だから、女だからなんて言い方は余り好ましいも…

走ることについて語るときに僕の語ること

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2010/06/10 メディア: ペーパーバック 購入: 25人 クリック: 137回 この商品を含むブログ (169件) を見る 聴いたことのないジャンルの音楽を聴きだす…

女のいない男たち

女のいない男たち 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2014/04/18 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (47件) を見る 「文句なしにいい作品というのは、そこに表現されている心の動きや人間関係というのが、俺だけにしか分からない、と読…

頑張れない人

五月を目前にして新緑の季節を予感させる強い雨が降っています。ひとしきり降った後はきっと過ごしやすいだろうと予感させる雨でもあります。雨が降ったら嫌だなと思うだけじゃなくもう少し自然を愛でることができたらなと思います。どうせ不平不満を言って…

ヴェニスの商人と資本論

ヴェニスの商人の資本論 作者: 岩井克人 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1985/01 メディア: 単行本 クリック: 3回 この商品を含むブログ (11件) を見る お金のことを考えるならば、どういう風に考えていかなければならないのでしょうか。こと日本におい…

光の謳歌印象派展

仕事に明け暮れる訳でも無く、日々が忙しい訳でもないのに、自分で自分の時間を制限してしまい、何事にも無頓着になりがちに四月の上旬を過ごしてしまいました。言い訳をするかのように、仕事が終わってから今日はつかれたから少し横になろうと、そのまま朝…

幻滅と別れ話だけで終わらないライフストーリーの紡ぎ方

幻滅と別れ話だけで終わらない ライフストーリーの紡ぎ方 作者: きたやまおさむ,よしもとばなな 出版社/メーカー: 朝日出版社 発売日: 2012/09/06 メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 3回 この商品を含むブログ (6件) を見る 「わかる」ってのは「…

夏への扉

夏への扉[新訳版] 作者: ロバート・A・ハインライン,小尾芙佐 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2009/08/07 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 35人 クリック: 274回 この商品を含むブログ (125件) を見る 文章を書くことは楽器の練習にも似ていて、…

自分が何ものであるか、もう一度考えよう

Hetain Patel: Who am I? Think again - YouTube 「自分って何だろう」と考えたことは誰しもあるはず。特に中学二年生ぐらいの男の子だったら、こんな問いを真剣に考えて「俺は他の人と違う」と根拠の無い自信からややこしいふるまいや思想をひけらかしてし…

悲しみよこんにちわ

悲しみよこんにちは (新潮文庫) 作者: フランソワーズサガン,Francoise Sagan,朝吹登水子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1955/06/25 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 93回 この商品を含むブログ (114件) を見る 今宵は星が見えない空だけれど、満月…

言葉と無意識

言葉と無意識 (講談社現代新書) 作者: 丸山圭三郎 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1987/10/19 メディア: 新書 購入: 3人 クリック: 28回 この商品を含むブログ (23件) を見る 書物や芸術、あるいは人でもいい。それらと対峙するときに最も大事な行為は「咀…

夢のなかの夢

夢のなかの夢 (岩波文庫) 作者: タブッキ,和田忠彦 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2013/09/19 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (4件) を見る 一日が終わって、布団をまとって、瞼を閉じて、眠る。その時に見る夢とは何なのでしょうか。他人の夢の…

心のおもむくままに

心のおもむくままに<新装版> 作者: スザンナタマーロ,泉典子 出版社/メーカー: 草思社 発売日: 2007/10/18 メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 8回 この商品を含むブログ (11件) を見る なにがしかの自分に影響をあたえかねない物事に出くわすとは…

それからはスープのことばかり考えて暮らした

それからはスープのことばかり考えて暮らした 作者: 吉田篤弘 出版社/メーカー: 暮しの手帖社 発売日: 2006/08 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 63回 この商品を含むブログ (126件) を見る 「丁寧に生きる」という言葉を最近ちらほら見かけます。生き…

老人と海

老人と海 (新潮文庫) 作者: ヘミングウェイ,福田恆存 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2003/05 メディア: 文庫 購入: 23人 クリック: 184回 この商品を含むブログ (212件) を見る 本を読んだ時に、「男性的」だとか「女性的」な印象を受けます。紛れもなく…

こころから言葉へ

こころから言葉へ 作者: 吉本隆明,北山修 出版社/メーカー: 弘文堂 発売日: 1993/11 メディア: ハードカバー クリック: 1回 この商品を含むブログ (3件) を見る 働き初めてようやく四ヶ月。特に問題無く毎日仕事に通っております。以前の生活では考えられな…

仮面の告白

仮面の告白 (新潮文庫) 作者: 三島由紀夫 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2003/06 メディア: 文庫 購入: 9人 クリック: 190回 この商品を含むブログ (204件) を見る ただ書いてあることが全てではなく、書いていないことにこそ作者の意図あるいは本音の告…

他力と自力

二月の初め頃は五時頃には日が落ちて辺りは暗くなっていたのに、今では明るい空が見受けられます。仕事の帰り道も、家に向かわずにどこかに行きたくなりますがどこに行くわけでもなく、しばらくは落ち着いた日々が予感させられます。 以前、会社の人がやり取…

深い河

深い河 作者: 遠藤周作 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1993/06/04 メディア: ハードカバー 購入: 1人 クリック: 7回 この商品を含むブログ (46件) を見る ずっと前に、誰かに遠藤周作さんの本が良いよと薦められたのだけれど、その誰かが誰だったのか未だ…

二十歳の原点

二十歳の原点 (新潮文庫) 作者: 高野悦子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2003/05 メディア: 文庫 購入: 6人 クリック: 100回 この商品を含むブログ (138件) を見る 空から降るものが雪から雨に変わり、雪が溶け始める頃。地域によっては春一番が雪の下の…

スティル・ライフ

スティル・ライフ (中公文庫) 作者: 池澤夏樹 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1991/12 メディア: 文庫 購入: 14人 クリック: 92回 この商品を含むブログ (141件) を見る 良くしてくれる人が絶賛していて興味を持って手に取ったのは池澤夏樹さんの「ス…

ホテルカクタス

ホテルカクタス 作者: 江國香織 出版社/メーカー: ビリケン出版 発売日: 2001/04 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (25件) を見る 日本の冬の醍醐味はなんでしょうか。二月も半ばにさしかかりこの辺りでも記録的な積雪。朝起きて、カーテンを開けると…

ぶらんこ乗り

ぶらんこ乗り 作者: いしいしんじ 出版社/メーカー: 理論社 発売日: 2000/12 メディア: 単行本 購入: 3人 クリック: 41回 この商品を含むブログ (98件) を見る 子どものころって、毎日が新鮮だった。こんな手垢にまみれた表現以外にできないぐらいに。くだら…

かないくん

かないくん 作者: 谷川俊太郎,松本大洋,糸井重里 出版社/メーカー: 東京糸井重里事務所 発売日: 2014/01/24 メディア: ハードカバー この商品を含むブログ (4件) を見る 人と待ち合わせる前に何かを思い出して目についた本屋に寄って、最初からわかっていた…

コンテキストに盲目

昨夜から黙々と降り続け、朝には目を見張るような白さが辺りを覆っていました。私は土曜日出勤のため、雪の中朝から出社しましたが、荒天のために朝礼の時点で各自の必要な業務が終わり次第早期退社をしてもよいとの達しがありました。私の行っている会社は…

かぐや姫の物語

私の勤務している会社は毎週水曜日はノー残業の日。というわけで終礼とほぼ同時に席を立ち帰路につきました。会社の規律を厳格に守るなんて、なんという社会人の鏡でしょうか。我ながら立派です。 私の場合、五時十分に会社を出たら大体五時十八分には家に到…