コーヒーのしずくと紙のしみ

好きなこと書いていけたらいいなって思います。

他力と自力

二月の初め頃は五時頃には日が落ちて辺りは暗くなっていたのに、今では明るい空が見受けられます。仕事の帰り道も、家に向かわずにどこかに行きたくなりますがどこに行くわけでもなく、しばらくは落ち着いた日々が予感させられます。 以前、会社の人がやり取…

深い河

深い河 作者: 遠藤周作 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1993/06/04 メディア: ハードカバー 購入: 1人 クリック: 7回 この商品を含むブログ (46件) を見る ずっと前に、誰かに遠藤周作さんの本が良いよと薦められたのだけれど、その誰かが誰だったのか未だ…

二十歳の原点

二十歳の原点 (新潮文庫) 作者: 高野悦子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2003/05 メディア: 文庫 購入: 6人 クリック: 100回 この商品を含むブログ (138件) を見る 空から降るものが雪から雨に変わり、雪が溶け始める頃。地域によっては春一番が雪の下の…

スティル・ライフ

スティル・ライフ (中公文庫) 作者: 池澤夏樹 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1991/12 メディア: 文庫 購入: 14人 クリック: 92回 この商品を含むブログ (141件) を見る 良くしてくれる人が絶賛していて興味を持って手に取ったのは池澤夏樹さんの「ス…

ホテルカクタス

ホテルカクタス 作者: 江國香織 出版社/メーカー: ビリケン出版 発売日: 2001/04 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (25件) を見る 日本の冬の醍醐味はなんでしょうか。二月も半ばにさしかかりこの辺りでも記録的な積雪。朝起きて、カーテンを開けると…

ぶらんこ乗り

ぶらんこ乗り 作者: いしいしんじ 出版社/メーカー: 理論社 発売日: 2000/12 メディア: 単行本 購入: 3人 クリック: 41回 この商品を含むブログ (98件) を見る 子どものころって、毎日が新鮮だった。こんな手垢にまみれた表現以外にできないぐらいに。くだら…

かないくん

かないくん 作者: 谷川俊太郎,松本大洋,糸井重里 出版社/メーカー: 東京糸井重里事務所 発売日: 2014/01/24 メディア: ハードカバー この商品を含むブログ (4件) を見る 人と待ち合わせる前に何かを思い出して目についた本屋に寄って、最初からわかっていた…

コンテキストに盲目

昨夜から黙々と降り続け、朝には目を見張るような白さが辺りを覆っていました。私は土曜日出勤のため、雪の中朝から出社しましたが、荒天のために朝礼の時点で各自の必要な業務が終わり次第早期退社をしてもよいとの達しがありました。私の行っている会社は…

かぐや姫の物語

私の勤務している会社は毎週水曜日はノー残業の日。というわけで終礼とほぼ同時に席を立ち帰路につきました。会社の規律を厳格に守るなんて、なんという社会人の鏡でしょうか。我ながら立派です。 私の場合、五時十分に会社を出たら大体五時十八分には家に到…

永遠とか純愛とか絶対とか

永遠とか純愛とか絶対とか 作者: 岩井志麻子 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2007/08 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログ (3件) を見る 人が書いた文章を読むと、きっとこの人はこんな人じゃないかしら?なんて思う事があります。知り合…

あなたは誰ですか。

こんにちわ。二月一日。 あなたはどこから来たの? 昨夜、腐れ縁の友人と朝までパーリナイ!静かに飲む相手がいないとお誘いがあったので家からはるばる友人の家にお邪魔してきました。というわけで泊まりがけで先ほど家に着いて、何か届いているなと郵便ポ…

素顔は見たことない

Billy Joel - The Stranger - YouTube 雲と雲、建物と建物の間からさす太陽の光が少しずつですが長くなっているように感じます。ロシアでは極寒でありながらも、太陽の恩恵を受け、街に連なるつららが一滴ずつ涙を流すように溶ける2月頃を表して、光の春と言…

みんな悩んで大きくなった

一日、春先を思わせるような暖かさでした。こうやって油断させてまた来週から刺し込むような鋭い寒さが来るんでしょうね。今は静かで柔らかい雨が降ってきます。外出をさせまいとする優しいお節介を感じさせます。 昼間に何気なくニュースを眺めていたら、一…

何も無いことが、ある

一月二十一日、京都は東寺のお初弘法。 空海上人が入寂された3月21日に因んで、もともとは年一回だったのが毎月21日に開かれるようになった楽しい骨董市です。生憎の平日だったのでいけませんでしたが、是非とも行きたいステキな催しです。元来、縁日と…

芸術とは何か

Isadora Duncan Dancers - YouTube 今日はお昼からステキな来客があって、おもてなしのために、部屋の掃除やら愛犬のお風呂、上がったテンションが違う方向に向かってしまい急にランニングで5kmほど走ってしまってエネルギーを、お客さんが来られる前に使…

紋切り型を切り抜けば

陽が沈みきらないうちに見える月は、空に星もなくただひとりぼっちに見えてしまいます。だけれどひとりぼっちを感せずに気楽に太陽の光を受けて輝いている。ひとりだからってひとりじゃないと、淡く琴線に触れるかのような何かの象徴のようにも感じませんか…

良薬口に苦し毒も同じく

ほんの少しだけ日が落ちるのがゆっくりになっているように感じます。まだまだ寒いので体の調子とはよく相談していきたいものです。 今日の帰り道に見える月は雲と雲のあいだから顏を出し、雲のマフラーをしているみたいでとってもステキでした。 明日は満月…

どれだけ時が過ぎても

Carol Sloane - As Time Goes By - YouTube 成人式の日ですね。今期に成人として式典を迎えられた方々にお祝いをこの場でさせてもらいます。 式典での、先に成人を迎えられた諸先輩方はきっと、二十歳を契機に社会的な責任が大きくなり、またその責任を全う…

いい音ってなんだ

今日の午前は、寒いけれども、太陽が燦燦と差していて何はなくとも出かけたくなるような日でした。生憎の、私は仕事で会社で社用車を洗っている、まさにその時でした。その時の太陽がとても機嫌良く見えて、憎らしくも羨ましくもありました。 今日は待ち望ん…

オリオン座がほのめかすこと

ふと空を見上げれば、私の住んでいる地域だとオリオン座が頭の上で輝いている時期です。じっと見ていられるほど外で呑気にしていられない季節です。気がついたら雪がちらつくようになってしまいました。今の寒さよりも明日の寒さを気にしてしまいます。 オリ…

一寸のささくれ

朝、庭先に霜が降りていて、恐る恐るその上を歩くとキシキシと小気味良い音を立てていました。冬の朝は他の季節と一線を画す景色を見せてくれるので、寒くなるのもちょっとだけ楽しみです。 まだまだ寒くなるよ、と意地悪げな冬の顔が垣間見えるのも悪くない…

夢を語る会

新年早々、姪っ子から始まり、兄夫婦。次に両親。最後に私と風邪の伝搬ゲームが始まり、最悪な体調のまま三が日と今までを過ごしております。 お手伝いしにいっていたお店も、普段のお店からは考えられないぐらい繁盛していたので、病気持ちの体にはなかなか…

恭賀新年

明けましておめでとうございます。何卒、今年もこれからもよくしてください。 もう年号を書く機会があったときに何ともなしに「2013年」やら「平成二十五年」と書いてしまいました。皆さんもそういう経験はあって? 四計の一つに「一年の計は元旦にあり…

はたらきたい展にいき

大晦日の夜は普段より特別で意識してしまうのですが、この朝はいつもと変わらないように感じます。 一年の最後の朝を気にしないで過ごせるなんて、穏やかで悪くないんですね。 働くことを意識してしまうと昨日書いたのですが予てから丁度良いタイミングだな…

一年の計にむけて

今日は大晦日の前の日、小晦というそうです。 冷え込みが一層厳しくなり、今さら冬だなんて言うのもおこがましいほどの寒波です。クリスマスの頃の浮足立った気持ちは、年末よりも新年に、つま先立ちでどういう一年を過ごせるかなと足早になっております。 …